2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

QCD第2回

場の量子論は,素粒子物理学を始めとする現代物理学の基本的なツールであるが, 物理的に意味のある量を計算しようとすると,至るところに無限大があらわれてしまうという原罪を背負っている. 意味のある量を計算するためには,かなり無茶苦茶な方法を使う…

EW precision第2回

現象論を専攻しているつもりなのだから,もっと実験のことについて知らなければいけない気がしてきた. 誤差の処理とかについても然り.

weinberg-salam

SU(2)U(1)ゲージ理論の共変微分は, と書かれる. Higgs2重項(Y=1/2)の真空期待値をと書くと, ゲージボゾンの質量項はHiggsの運動項から生まれる.その部分を抽出すると, 場を再定義しよう. ,ととり, を定義する.逆に解くと,質量をで定義できる.質量…

ドラマで桃井かおりを見ていたら,途中からミル姉さんにしか見えなくなってしまった. あれ,やっぱり似てたんだなあ.

SUSY QCD第2回

自分の発表.準備が足りない部分はそれが如実に現れた. super fieldやその取り扱いについてもって良く知らねばならない.

自由ベクトル場(質量あり)

ベクトル場をというように時間成分と空間成分に分解する. , このハミルトニアンを用いて, , これらのポアソン括弧の表式を用いると, と求まる.

自由ディラックスピノル場

を量子化しよう. ,なので, この系には,,という拘束条件が存在する. ハミルトニアンはと書くことができる.ただし,この表式には拘束条件の分だけ不定性がある. これを用いてディラック括弧を定義できる. よって,

自発的対称性の破れ

今回のノーベル賞に関連して,学科の連中と議論になっているのが「物理が専門ではない人間に,いかにして自発的対称性の破れを解説するか」という問題である. これは実に難しい.自発的対称性の破れというのはかなり抽象的な話であり,厳密な定義や議論は数…

ベクトル粒子

質量0のベクトル粒子(スピン1)が存在するとゲージ対称性が必要となる.weinbergの5章,8章のはなし. これはまともなローレンツ変換にしたがう場が構成できないため.質量のあるベクトル粒子はどうか.これは高エネルギーの振る舞いがユニタリ性を壊す(…

BRST対称性

ローレンツ共変なゲージでゲージ理論を量子化しようとすると負ノルムの状態があらわれてしまって困る. このような状態があらわれてしまうと,遷移振幅を遷移確率と解釈することができなくなってしまう. ということで,このような非物理的状態はあらわれな…

nobel!

南部陽一郎,小林誠,益川敏英の三氏がノーベル物理学賞受賞! いやー,スゲエ.益川さんも言ってるように,やっぱり,みんな南部さんにはノーベル賞とってほしかったよね. いやあ,ほんとに素晴らしい.素粒子物理学万歳.

鳥居みゆきはやっぱりスゲエな,と思った. 最後の紙芝居はテレビじゃ放送できない.多分.

スカラー場について復習.

実自由スカラー場を考える. 正準運動量は 運動方程式は運動方程式の解はであるから,場をと書くことができる. 正準運動量の定義より, 同時刻交換関係を[ ] = とおく. フーリエ逆変換により,時刻において,これを用いると,[ ] = [ ] = [ ] と定義すると…

19.2,p665-666のFujikawa methodをDirac spinorからWeyl spinorに焼きなおす. Dirac spinorはWeyl spinor二つに分解できる. と変数変換することを考える.を適当なゲージ不変な演算子によって,固有値分解できたとする.規格化された固有ベクトルをと書く…