QCD第2回

場の量子論は,素粒子物理学を始めとする現代物理学の基本的なツールであるが,
物理的に意味のある量を計算しようとすると,至るところに無限大があらわれてしまうという原罪を背負っている.
意味のある量を計算するためには,かなり無茶苦茶な方法を使う事になる.(よく言われる,無限大から無限大を引く,というような操作を行う.)
しかし,このようなめちゃくちゃにも思える計算で導いた結果はかなりの精度で自然現象を記述してくれる.
きっと,人間はこの辺りのことをまだよく理解していないのだろう.それは数学に期待されることなのか,物理に期待されることなのか.


今日のゼミで,「次元正則化」って結構気色悪いことやってるよね,という意識を教授陣も含めて持っているということを知れて,なんとなく安心感を覚えた.