パリティ,時間反転演算子

4元ベクトルに対する作用を考えれば,
 {\cal P}(iH){\cal P}^{-1} = iH
 {\cal T}(iH){\cal T}^{-1} = -iH
がすぐ分かる.(Hはハミルトニアン)負のエネルギー解を作り出さないためには,
 {\cal P}H{\cal P}^{-1} = H
 {\cal T}H{\cal T}^{-1} = H
となって,Pがユニタリ,Tが反ユニタリでならねばならない.ということになる.
負のエネルギー解が存在しない,という意味で時間という次元を,空間次元に対して特別扱いすることにより,PとTの性質が決まると言える.