演算子の作用

wess-baggerの(3.3)で定義された\timesは,(\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q})\times A = [  (\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q}),A]で定義されると思うべきである.
変換の生成子の演算子に対する作用は,交換関係で定義されるからだ.回転しかり.平行移動しかり.

だが,(4.11)は,e^{\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q}} \times A = e^{\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q}} A e^{-(\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q})} と解釈すべきであると考える.
演算子の変換は一般にUAU^{-1}と書かれるからだ.このような定義を採用すれば,e^{\xi Q + {\bar \xi} {\bar Q}} \times A = A + \delta_\xi A + \frac{1}{2} \delta_\xi \delta_\xi A + \frac{1}{6} \delta_\xi \delta_\xi \delta_\xi A + \cdotsが導かれる.

このように,生成子の作用は交換関係,指数関数の肩に乗せたものの作用は自分自身とインバースではさむものと解釈すれば,(4.13)の変形がしっくりくる.wess-baggerの書き方は正直かなり不親切だ.



wess-baggerでは計算メソッドしか得られないが,SUSY primerを読むと物理に触れられている気がする.
階層性問題がいまいちまだ理解できていない.higgsのmassはくりこみの相殺項でセッティングしたくないということなのだろうか.