19章

量子化する前の古典場のラグランジアンにある対称性が,量子化すると輻射補正により壊れてしまう場合がある.これが量子アノマリー
4次元のQEDでは光子に質量が生まれることはないが,2次元の場合,質量0のフェルミオンと結合していると質量が生まれてしまう.これはゲージ対称性が崩れてしまうことに対応する.困る.


4次元のQEDの場合も,質量0のフェルミオンと結合していると壊れてしまう対称性がある.j^{5\mu}\equiv{\bar \psi}\gamma^\mu \gamma^5 \psiについて,古典的には\partial j^{5\mu} = 0だが,実際は\partial j^{5\mu} = -\frac{e^2}{16\pi^2}\epsilon^{\alpha\beta\mu\nu} F_{\alpha\beta} F_{\mu\nu}となる.


アノマリーは結構面白そうな気がする.