くりこみ

\cal{L} = \frac{1}{2}\partial_\mu\phi_B \partial^\mu\phi_B + \frac{1}{2}m_B^2\phi_B^2 +V(\phi_B)
ラグランジアンがこんな感じだったりすると,最初の2項を自由場のラグランジアンとみなして,最後の項を摂動だと思って展開する.
この場合,自由場のプロパゲーターの極はm^2_Bであるが,2点相関関数を計算すると,相互作用の効果により極の位置がずれて,留数も1からずれる.
2点相関関数が極付近で,\langle 0| T\phi_B \phi_B |0 \rangle \sim \frac{iZ}{p^2 - m^2} というふるまいをした場合,\phi \equiv Z^{-1/2} \phi_Bと定義しなおして,
\cal{L} = \frac{1}{2}\partial_\mu\phi \partial^\mu\phi + \frac{1}{2}m^2 \phi^2 + \frac{1}{2}(Z-1)\partial_\mu\phi \partial^\mu\phi + \frac{1}{2}(m_B^2-m^2)\phi_B^2+V(Z^{1/2} \phi)
というように項を分けることができる.この場合,3項目以降を摂動とみなして展開する.この時,プロパゲータの極の位置と留数がずれないようにすることでZm^2-m^2_Bをダイアグラムから計算できる.