置換群の表現

(123...n)を,1->2,2->3,...,n-1->n,n->1というような置換だとすると,置換群S_nの元は,(1..k)(k+1..l)...というように表せ,その共役類を括弧の中の元の数で分類することができる.
共役類が括弧の中の元の数の組み合わせで指定されることから,それをヤング図で表現することができる.
また,有限群において,共役類と既約表現の種類の数は等しいので,ヤング図を一つの表現に対応させることができる.


ある共役類の元g_iに対し,gが何であってもgg_ig^{-1}は同じ共役類の元(共役類の定義).だから,この内部自己同型写像g_iに対する作用だと思えば,g_iたちを表現空間の基底として,置換群の既約表現を構成できる.共役類に対応させたはずのヤング図が,既約表現に対応するというのは,こういう意味なのだろうか?随伴表現と話が似ている.