2007-09-23 角運動量を合成することとテンソルを既約表現に分解すること 勉強 スピン1の波動関数をpsiで定義したとき, と定義すると,は回転に対し,通常のベクトルと同じ変換則に従う. これをを略記する. ベクトルA,Bの直積により作った2階の直行テンソルはと書けるが, これを先に議論した記法で書くと,となる. の張る空間の基底は,という9個のケットであるが, という9個のケットに基底をとりかえることもできる. 後者の基底はそれぞれ回転群の既約表現を構成する. つまり,の9個の成分を組み替えて, の組, の組, の組がそれぞれ回転群の既約表現を為す. この変換則は,一般の2階テンソルに応用できる. 直交成分に直せば, がスカラー がベクトル がトレースレス対称テンソルを構成していることが分かる.(よく見れば)