嵐山は雨(化野念仏寺,渡月橋)

最終日は嵐山へ.この日の最高気温は23度.そのうえあいにくの雨.
半そでTシャツしか持ってこなかった自分を激しく責める.
京都駅から嵯峨野線山陰本線)で嵯峨嵐山駅へは20分ほど.ダイヤは1時間に3,4本で以外と少ない.
駅から,化野(あだしの)念仏寺へ徒歩で向かう.清滝道を延々のぼる.
ミストサウナよろしく舞う雨.寒い!横道にそれたりしながら到着.
化野は古来から風葬場として知られる.和歌では「あだし野の露」は無常の枕詞だそうな.
寺には大量の無縁仏が.あだし野の露のように消え去った名も無きものたち.時の流れは残酷なり.
裏手の霊園に続く道の竹林がすばらしい.真っ直ぐに伸びる青々とした竹は美しい.これなら悪天候も悪くない.


歩くのがもういやになったので,渡月橋までタクシーにのった.人の少ない化野念仏寺と異なり,渡月橋周辺は手垢のついた観光地だ.
渡月橋からの景色は馬見ヶ崎川(山形市)周辺と似ている,というか大差無い.
日本中の観光地に存在するオルゴール館もあった.この辺も手垢感.
天龍寺にも行こうとしたのだが,拝観料の取り方がセコイので興ざめして行くのをやめた.


電車で京都駅へ引き返す.お土産を物色して,N700系で東京へ.N700系は最新の技術をつぎ込んでいるだけあって,揺れが少ない.内装も飛行機のようだ.